努力とは馬鹿に恵えた夢である

漱石は三代目小さんを「天才である。あんな芸術家は滅多に出るものぢやない」と評した。僕たちには立川談志がいた。あの最後の名人は稀代の名文家でもあった。
漱石に倣えば、少し前に生まれても談志は聞けなかった。
少し遅れても同様だ。
けれど、文章はいつだって読むことができる。
談志師匠の声が聞こえてくる。没後三年、落語と人生を論じ尽したエッセイ集。 目次

■第二部 来るべき講釈場のために

• 1. 世の中たいした事ぁないよ
• 2. だから教えねえほうが良かった
• 3. そろそろ談志が喋り出します

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