絶滅危惧職、講談師を生きる 単行本

絶滅危惧職、講談師を生きる
著者 神田松之丞 ( 現:神田伯山 )
聞き手:杉江松恋
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発売日 2017年10月31日
ページ数 189ページ
内容紹介
今、最もチケットの取れない講談師は、なぜ滅びかけの芸を志したのか。
かつて落語を凌ぐ人気を誇った講談は、戦後存続を危ぶまれるほど演者が減った。
数の上で女性優位が続く東京の講談界には現在、若手の男性はほんのわずか。
そこで一人気を吐くのが、二ツ目の神田松之丞である。
巧みな話術で客を釘付けにする彼は、堅苦しい世界をどう変えたのか。張り扇片手に高座へ新風を吹き込む革命的芸道論。 目次 まえがき ■第1章:靄に包まれた少年期
  • すべてを変えた父の死
  • 記憶の消えた中学時代
  • 無二の親友との出会い
  • 大人の本音をちらりと覗き見る
■第2章:受験よりも落語を優先した十八歳
  • 圓生と出会い、談志で目覚める
  • 芸人として生きると覚悟を決める
  • 観客の視線を備えるということ
  • 「笑わない観客」だった松之丞
  • 「勉強」から入った講談
■第3章:“絶滅危惧職”への入門
  • 神田松鯉の門を叩く
  • 生意気な新弟子
  • 命名・神田松之丞
  • 師匠松鯉の指導法
■第4章:Fランク前座
  • 忍従の日々は続く
  • 異例の二人会
  • 四年目の限界
  • 仲間たちに助けられて
  • 十一人の実験、〈成金〉
■第5章:二つの協会で二ツ目に昇進
  • インナーマッスルを鍛える
  • 講談とお客さんを信頼するということ
  • おまえは寄席育ちだからな
  • 二ツ目になり、講談の魅力を再確認した
  • とにかく、僕を聴いてください
  • 新作講談は諸刃の剣だった
  • Twitterは過渡期の武器である
■第6章:真打という近い未来
  • 人のつながりで講談も変わっていく
  • これからが本当の勝負
  • 師匠との約束を果たしたい
■第7章:松之丞時代の終わり
  • ラジオリスナーが味方についた
  • ラジオという武器を使いこなしていく
  • 真打昇進、そして伯山襲名
  • 神田伯山とは講談そのもの
  • 六代目として生きるということ
  • 師弟の関係と変わりゆく松之丞
松之丞、自身を語る。あとがき:神田松之丞
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